資本連結ラボは、親会社の投資と子会社の資本を相殺消去する「資本連結」を、図解・設例・シミュレーションで学べる無料ツールです。日本基準(J-GAAP)を対象に、連結財務諸表に関する会計基準・資本連結手続の実務指針にもとづいています。支配獲得(一括取得・段階取得)から、追加取得・一部売却・支配喪失・時価発行増資まで、数字を入れ替えると、のれん・非支配株主持分・段階取得損益・連結修正仕訳・精算表がその場で連動して変わります。
このラボでできること
- 支配を獲得したときの資本連結 … 一括取得、その他有価証券からの段階取得、持分法からの段階取得。のれん・非支配株主持分・評価差額・段階取得に係る損益を計算し、連結修正仕訳と精算表まで表示します。
- 支配を獲得した後の持分変動 … 追加取得、一部売却(支配継続・関連会社化・それ以外)、時価発行増資。売却後の比率から取扱いを自動で判定します。
- 仕訳で確認 … 基礎・応用の各項目に仕訳枠を置いています。すべて貸借一致を検証済みです。
- IFRSとの違い … 全部のれん、のれんの償却と非償却、支配喪失時の再測定などを日本基準と並べて比較できます。
使い方(3ステップ)
- 「基礎」タブで考え方をつかむ
投資と資本を相殺するとは何をしているのか、図解で確認します。用語のミニ辞典もここにあります。 - 「設例」タブで数字の流れを追う
取得比率・取得原価・子会社の資本・評価差額を与えたときに、のれんと非支配株主持分がどう決まるかを1ステップずつ追えます。 - 「シミュレーション」タブで自社の数字を入れる
上部の切替で「支配を獲得するとき」と「支配獲得後」を選び、数値を入れ替えます。Undo/Redoがあるので、条件を変えながら比較できます。
よくあるつまずき
- のれんの計算で、評価差額を入れ忘れる … 子会社の資産・負債は支配獲得日の時価で評価し直します(全面時価評価法)。評価差額を加えたあとの子会社の資本に、持分比率を掛けたものが投資と相殺されます。
- 一部売却(支配継続)を損益にしてしまう … 支配が続いている限り、親会社と非支配株主のあいだの持分のやりとりは資本取引として扱い、資本剰余金を動かします。
- 段階取得で、既存持分を簿価のまま使う … 支配を獲得した時点で既存持分を時価に評価し直し、差額を段階取得に係る損益として処理します。
判定は簡易です。シミュレーションの子会社・関連会社の判定は、議決権割合(50%超=子会社、20%以上=関連会社)による簡易判定です。実質支配基準による判定は連結決算ラボの連結範囲ラボ(準備中)で扱います。また、このラボの設例の数値は、基準の設例と同じ考え方で作った独自の数値です。
根拠にした基準
- 企業会計基準第22号「連結財務諸表に関する会計基準」
- 移管指針第4号「資本連結手続に関する実務指針」
- 企業会計基準第21号「企業結合に関する会計基準」、同適用指針
- 企業会計基準第16号「持分法に関する会計基準」
- (参考)IFRS第3号・第10号、IAS第36号
項番号と改正の反映状況は、ラボ内の「前提条件」に基準確認日とあわせて記載しています。
あわせて読む・調べる
- 早見表:資本連結手続(実務指針)/連結財務諸表に関する会計基準
- 実際の開示:企業結合注記ナビ(のれんの償却年数や結合類型を有報から横断検索)
- 記事:のれんと資産調整勘定/合併と資産負債調整勘定
連結決算ラボ シリーズ
連結決算の10論点を、図解・設例・シミュレーションで学ぶツール群です。
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