このツールについて
「開示すべき重要な不備」を出すことになったとき、実務が最初に困るのは何をどう書けばよいのか、どこまで書くのかです。前例がなく社内に知見もない状態で、開示文と再発防止策を短期間で作ることになります。この画面は、実際に提出された内部統制報告書236件の原文を集めて、記載の型と是正の道筋を確認できるようにしたものです。
この画面でできること
- 不備類型・発覚経緯・業種・決算期で絞り込んで、内部統制報告書の原文を検索
- 不備類型の分布(子会社関連・決算財務報告プロセス・IT統制など)を集計
- 不備がどこから発覚したか(第三者委員会・内部通報・監査人指摘・取引先照会など)の分布を確認
- 再発防止策に含まれる要素の言及率を集計し、各社が何を約束しているかの相場を把握
- 当期の不備開示だけでなく、翌期以降の是正報告(付記等)104件も収録
使い方
まず自社に近い不備類型と業種で絞り、原文を数件通して読んでください。不備開示と是正報告を対で見ると、「何を書いて、翌期にどう決着させたか」の全体像が分かります。再発防止策を作る段階では、要素の言及率が過不足のチェックリストになります。
つまずきやすいところ
当期不備開示132件では子会社関連と決算・財務報告プロセスが二大類型で、IT統制単独の不備は少数です。発覚経緯では第三者委員会・特別調査委員会の設置に至った事案が最多ですが、注目すべきは内部通報や取引先等の外部照会が監査人指摘を大きく上回る点です。つまり不備は監査で見つかるより先に、現場や外部から表面化します。再発防止策では内部監査・モニタリング強化と研修・教育がほぼ標準装備で、これだけでは差別化になりません。体制・人員の強化と外部専門家の活用まで踏み込めるかが実効性の分かれ目になります。
この画面が扱う範囲
収録は2023年7月〜2026年6月提出の内部統制報告書236件(当期不備開示132・是正報告104)です。直近3年の提出分を収録しているため、決算期別の推移では端の年が部分集計になります。発覚経緯は記載からの機械抽出による参考値です。
あわせて使うツール
- J-SOXラボ|開示すべき重要な不備の判断と、内部統制報告書・監査意見の関係を図解と設例で
- 評価範囲ベンチマーク|J-SOXの評価範囲の相場観
- 会計上の変更・訂正 実務ナビ
- 上場会社 監査人|監査報酬・異動事例データベース
- KAM事例データベース(論点別の入口)
収録データはEDINETに提出された有価証券報告書等からの機械抽出であり、参考情報です。数値・記載内容は必ず開示原文でご確認ください。
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