このラボには、先生と生徒の会話形式の解説記事がありますニデック会計不正ラボの図をそのまま使って、迷いやすい点を会話で読み解きます。30秒でできるラボ実習つき。
このラボでできること
- 事件の全体像を数字でつかむ … B/Sのどこが歪んだか、期間をずらす不正の仕組み、純額(▲1,607億円)とグロス(▲4,498億円・参考値)の違いを、第三者委員会の集計表(論点×年度・セグメント別)とあわせて図解します。
- 動機と背景を読み解く … 公表値より高い社内目標、トップダウンの目標設定、「124%アイテム出し」、業績会議、報酬・人事との連動を、報告書の原文の引用つきで整理します。
- 立場ごとの対応を比べる … 経営トップ・CFO・経理・内部監査・監査等委員・社外役員・会計監査人・発見者が、何を知り、どう動いたかを一覧と個別カードで示します。
- 手口を会計基準で読む … 評価損・減損・引当金・費用の資産計上・売上・連結修正・負ののれんの手口ごとに、IFRSの基準、仕訳(本来と実際)、B/S・P/Lへの影響を図で比べます。
- 経理とM&A・子会社管理の視点で学ぶ … 経理が第2線になれなかった理由、見積りと不正の境界、ジレンマ演習、買収後の目標・人材・会計の統合・モニタリング・のれんと減損をPMIの5領域で整理します。
使い方(3ステップ)
- 「全体像」タブで何が起きたかをつかむ
全体地図・時系列・期間のずれ・純額とグロスの順に見て、訂正の規模と性質を確認します。 - 「動機・背景」「立場別の対応」タブでなぜ起きたかを読む
目標の決め方と圧力の伝わり方、立場ごとの認識と対応を、委員会の評価(引用)と本ラボの整理を区別して読みます。 - 「手口と会計」「経理の役割」「M&A・子会社管理」「教訓」タブで自社に引き寄せる
仕訳と図で手口を確かめ、クイズ・ジレンマ演習・自社チェックで、同じ兆候がないかを考えます。
よくあるつまずき
- 中心は架空売上だと思ってしまう … 影響が大きいのは減損回避・評価損の回避・引当金の過少計上など、損失を計上しない処理です。
- ▲1,607億円と決算短信の△4,824億57百万円を同じ数字として比べる … ▲1,607億円は第三者委員会による2025年度第1四半期末時点の集計値、△4,824億57百万円は決算短信が示す2025年度第2四半期末の純資産への累積影響で、対象時点・集計範囲が異なります。
- 約2,500億円を減損損失の見込額と読む … 2026年4月17日のお知らせの約2,500億円規模は、減損の検討対象となるのれん・固定資産の金額です。
学習用の解説です。事実関係は第三者委員会の調査報告書(追補)公表版と会社の開示に基づき、人物は役職で表記しています。「学び」「教訓」「立場別の一覧」「PMIの5領域」は報告書の記述をもとにした本ラボの整理で、委員会の認定そのものではありません。手口の仕訳・B/S・P/Lの数値は説明用の仮定例です。
根拠にした資料
- ニデック株式会社 第三者委員会「調査報告書」(2026年2月27日)・「調査報告書(追補)」(2026年4月17日、最終報告)
- ニデック株式会社「第三者委員会の調査報告書(最終報告)の受領及び当社の対応に関するお知らせ」(2026年4月17日)、「事案の概要」
- 「2026年3月期 決算短信〔IFRS〕(連結)」(2026年9月30日)、意見不表明に関するお知らせ(2026年9月30日)、2026年3月期 有価証券報告書
- IAS第2号・第8号・第16号・第20号・第36号・第37号・第38号、IFRS第3号・第9号・第10号・第15号
頁は調査報告書(追補)公表版PDFの頁番号です。資料確認日は2026年10月8日です。
あわせて読む・調べる
- 会話形式の解説:総合編/M&A・子会社管理編
- データで確かめる:会計不正 調査報告書ナビβ(ニデックの事例カード)/内部統制報告書|開示すべき重要な不備/企業結合注記ナビ
- 関連ラボ:J-SOXラボ/CGコードラボ/資本連結ラボ/内部取引消去ラボ
- 記事:会計不正の調査報告書171件を分解する
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