会計・経理まわりのサービス12社(マネーフォワード・freee・LayerX・Sansan・ラクス・invox・TOKIUM・OBC・弥生ほか)の公式発表を taxjudge が確認し、新サービス・機能アップデート・提携・調査のうち経理・会計事務所が見ておきたいものだけを独自の編集でお届けします。
① 今週のピックアップ(2件)
1. 固定資産の登録を、請求書と仕訳から引き継げるようにする(マネーフォワード/11/4)
固定資産を管理するサービスで、資産を取得したときの一連の入力が前工程からつながるようになりました。 公式発表によると、変更点は大きく2つです。1つ目は会計側で入力した仕訳の情報を、そのまま固定資産の登録に取り込めるようにした点で、 金額・税区分・部門といった項目が対象とされています。さらにその上流にあたる支払業務側の請求書や稟議の情報も、 ワンクリックで確認できると説明されています。 2つ目は仮勘定から固定資産の勘定科目への振替仕訳を作り、会計システムへ反映できるようにした点です。 これまでは、該当する請求書を探し、必要な情報を台帳に打ち直し、振替仕訳を会計側で手入力する、という流れが必要でした。 提供の背景として、資産の科目や耐用年数の判断には専門知識が要るうえ、 法令や過去の処理履歴を確認する作業も重なる点が挙げられています。 なお今回のアップデート自体はデータの連携にあたるもので、 現物の写真や資産名から科目・耐用年数・償却方法を提案するAIの機能は、以前から別に提供されているものです。 経理の現場に引き直すと、「請求書を探して、台帳に転記して、振替を切る」という決まった3手順がどこまで縮むか、という話になります。
2. クラウド会計ソフトが、自治体のふるさと納税の返礼品として提供される(freee/11/2)
機能のアップデートではありませんが、ソフトの届け方として前例の少ない取り組みなので記録しておきます。 公式発表によると、東京都品川区のふるさと納税の返礼品として、 個人事業主向けのクラウド会計ソフトとクラウド人事労務ソフトの利用が提供されます。 受付の開始は2026年11月2日で、対象はこれから利用を始める新規のユーザーとされています。 発表では、返礼品の中心が特産品や体験であるなか、 在庫や配送の制約がないデジタルの返礼品として、区と区内の事業者という形で実現したものだと説明されています。 今後については、すでに利用している人が更新のときにも使える仕組みの導入を検討する、とされています。 会計事務所の立場では、これから開業する人や、副業から事業へ移る段階の人に対する選択肢が1つ増えたという読み方になります。 対象となる区分や申込みの条件は自治体側の制度に依存するため、案内する際はリンク先の内容をそのまま確認するのが確実です。
② その他の更新
今週は、上のピックアップ2件のほかに、機能・サービス面で記録した発表はありませんでした。前週(11月2日号)は11件を記録しており、今週の少なさは発表のタイミングによるものと見ています。来週以降、年末調整と確定申告のシーズンに向けた発表が増えることが見込まれます。
導入事例・セミナー・展示会・コーポレートのお知らせなどの話題(今週は5件)は各社トピックスβに掲載しています。
③ 全件は「AIサービス動向ウォッチβ」で
※本記事の見出し・要約は、taxjudge が各社の公式発表をもとに独自に作成したものです。機能の内容・提供条件・料金は、必ずリンク先の公式発表でご確認ください。
※本記事は taxjudge が各社の公開情報を独自に収集・整理したものであり、掲載各社との提携・監修関係を示すものではありません。
