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セグメント情報ラボ【基礎編】|先生と一緒に図で学ぶ事業セグメント・10%基準・75%ルール

セグメント情報ラボ【基礎編】

無料の学習ツール「セグメント情報ラボ」の読み方ガイドです。ラボの基礎タブを上から順に、先生と生徒の会話形式で見ていきます。各行の図はラボの図そのものです。重要な節の最後には、ラボで30秒だけ手を動かす小さな実習を置いています。

今日の事例
基礎タブに出てくる会社(事例A・単位:百万円)
産業機械外部売上 18,400/利益 1,520
電子部品外部売上 12,600/利益 1,180
住宅設備外部売上 7,300/利益 410
物流サービス外部売上 2,100/利益 95
ソフトウェア外部売上 1,750/利益 380
保険代理外部売上 450/利益 40
連結の売上高/営業利益42,600 / 2,615
はじめに

今日の題材 ── 事業が6つある事例A

📍 ラボの場所:基礎タブ全体
ハルカ
先生、有価証券報告書のセグメント情報の表、横に長くて、どこから読めばいいのか分かりません。
先生
はじめはみんなそうだよ。今日は、事例の表にある事例Aの会社を使って、ラボの基礎タブを上から順に読んでいくんだ。事業が6つある、架空の会社だよ。
ハルカ
6つの事業が、全部そのまま注記に並ぶんですか。
先生
そこが今日の山場なんだ。どの事業を区分して見せるかには決まりがあって、事例Aでは6つのうち5つが区分され、1つは「その他」にまとまるよ。理由は、節を追うごとに分かってくるはずだよ。
ラボの基礎タブを開きながら読むと分かりやすいですラボで開く ▶
📗 基礎 ① ラボの図
連結損益計算書(会社全体)売上高42,600営業利益2,615どの事業が稼いだかはこの数字だけでは分からないセグメント情報(注記)= 事業の単位に分けて見せる産業機械18,400電子部品12,600住宅設備7,300▲ 外部顧客への売上高の内訳1,520産業機械1,180電子部品410住宅設備95物流サー…380ソフトウ…40その他▲1,010調整額▲ セグメント利益(本社の費用など、どの事業にも配分しないものは「調整額」)
基礎 ①

セグメント情報とは? ── 連結の数字を「事業ごと」に分けて見せる注記

📍 ラボの場所:基礎タブ ①
ハルカ
連結損益計算書を見れば、会社がいくら稼いだかは分かりますよね。それでも注記が要るんですか。
先生
図の左側を見て。連結P/Lは売上高42,600、営業利益2,615という会社全体の合計だよね。これだけでは、どの事業が稼いでいるのかは分からないんだ。右側のように事業の単位に分けて見せるのが、セグメント情報だよ。
迷いポイント 各事業の利益を足せば、連結の営業利益になる?
ハルカ
分けただけなら、足せば元に戻りますよね。
先生
それが、そうではないのだよ。事例Aの報告セグメントと「その他」の利益を全部足すと3,625で、連結の営業利益2,615より1,010大きいんだ。本社の費用のように、どの事業にも配分していないものがあるからだね。この差は調整額として注記で説明するよ。
ハルカ
みんなで割り勘したのに、お店に払う金額が合わない…。幹事としては一番こわいやつです。
先生
合わない理由を、表の中で説明できれば大丈夫だよ。その説明役が「調整額」の列なんだ。
💡 そうだったのか!
セグメント情報は、連結の数字を事業ごとに分けて見せる注記です。各事業の合計と連結の数字の差は、調整額で説明します。
📗 基礎 ② ラボの図
最高経営意思決定機関(取締役会・CEOなど)毎月の社内レポート産業機械 の業績電子部品 の業績住宅設備 … の業績同じ区切り・同じ数字でセグメント情報(注記)産業機械電子部品住宅設備 …経営者と同じ目線で会社を見られる弱点と手当て会社ごとに区切り方が違う→ 他社と比べにくいそこで全社共通の「関連情報」を追加で開示製品・サービス/地域/主要な顧客
基礎 ②

マネジメント・アプローチ ── 経営者が使っている区切りをそのまま見せる

📍 ラボの場所:基礎タブ ②
ハルカ
事業の区切り方は、基準がきっちり決めてくれているんですか。「製造業はこう分ける」みたいに。
先生
図を見て。区切り方を決めるのは基準ではなく、経営者が毎月の社内レポートで実際に使っている区切りなんだ。同じ区切り・同じ数字で注記に出す。これをマネジメント・アプローチと呼ぶよ。
迷いポイント 注記のために、会社は新しく数字を作り直す必要がある?
ハルカ
外に出すなら、きれいに作り直した数字の方がよさそうです。
先生
社内で使っていない数字を、注記のためだけに作ることは求められていないんだ。社内に既にある情報を使うから、利用者は経営者と同じ目線で会社を見られるし、作るコストも比較的少ないよ。
ハルカ
でも、それだと会社ごとに分け方がばらばらで、比べにくくないですか。
先生
いいところに気づいたね。その弱点を補うために、製品・サービス、地域、主要な顧客という全社共通のものさし(関連情報)も開示するんだ。基礎⑧で出てくるよ。
💡 そうだったのか!
セグメントの区切り方と数字は、経営者が実際に使っているものが基礎です。会社ごとの違いは、関連情報で補います。
📗 基礎 ③ ラボの図
(1) 収益を稼ぎ、費用が発生する事業活動であるグループ内向けの取引だけでもよい+(2) 最高経営意思決定機関が経営成績を定期的に検討している資源配分の決定と業績評価のため+(3) 分離された財務情報を入手できる資産の情報までは条件ではない事業セグメント3つすべてに該当✖ 本社・管理部門・研究部門など収益を稼がない(付随的な収益だけ)→ 通常、事業セグメント外○ 立ち上げたばかりの新規事業まだ収益がなくても、事業セグメントとして識別することがある
基礎 ③

事業セグメントの3つの要件

📍 ラボの場所:基礎タブ ③
ハルカ
社内の部署なら、どれでも事業セグメントになれるんですか。
先生
図の3つの箱を見て。①収益を稼いで費用が発生する事業活動、②最高経営意思決定機関が経営成績を定期的に検討している、③分離された財務情報がある。3つすべてに当てはまる単位が、事業セグメントだよ。
迷いポイント 本社の管理部門も、社内で予算を管理していれば事業セグメント?
ハルカ
本社も毎月ちゃんと数字を報告していますよね。
先生
本社のように収益を稼がない(又は付随的な収益しか稼がない)部門は、通常、事業セグメントにならないんだ。その費用や資産のうち各セグメントに配分しないものは、「全社費用」「全社資産」として調整額に入るよ。
ハルカ
じゃあ、立ち上げたばかりで、まだ売上がゼロの新規事業もだめですね。
先生
そこは逆に、事業セグメントとして識別することがあるんだ。図の一番下の「○」だよ。いまは収益がなくても、収益を稼ぐための事業活動だからね。
💡 そうだったのか!
事業セグメントは3つの要件すべてを満たす単位です。本社は外れ、まだ収益のない新規事業は入ることがあります。
📗 基礎 ④ ラボの図
① 事業セグメントを識別する経営者が資源配分・業績評価に使う単位第6項〜第9項② 集約基準をすべて満たすか?基本原則と整合・経済的特徴と5要素が類似第11項はい集約できる1つの事業セグメントとして③へいいえ/集約後③ 量的基準(10%)を満たすか?売上高・利益又は損失・資産のどれか1つ第12項はい報告セグメント区分して開示するいいえ④ 10%未満どうしで、類似しているか?経済的特徴+5つの要素の過半数が類似第13項はい結合して報告セグメント(任意)いいえ⑤ 報告セグメントの外部売上高は75%以上か?損益計算書の売上高に対する割合第14項いいえ追加する75%になるまではい⑥ 残りは「その他」にまとめる主な事業の名称もあわせて開示第15項※ 10%未満でも、企業の判断で報告セグメントにできる(第12項なお書き)
基礎 ④

報告セグメントを決める流れ

📍 ラボの場所:基礎タブ ④
ハルカ
「事業セグメント」と「報告セグメント」、名前が似ていて混乱します。
先生
事業セグメントは社内の管理単位、報告セグメントはそのうち注記で区分して見せるものだよ。フロー図は、事業セグメントを見つけてから報告セグメントを選ぶまでの6つの箱なんだ。
迷いポイント 事業セグメントは、全部そのまま報告セグメントになる?
ハルカ
せっかく識別したんだから、全部見せた方が親切ですよね。
先生
細かすぎる情報は、かえって役に立たないんだ。だから②で似たものを集約し、③の量的基準(10%)で選び、⑤で75%に届くかを確かめる。残りは⑥の「その他」にまとめるよ。
ハルカ
なるほど…。私のクローゼットも、この流れで整理すれば片づく気がしてきました。
先生
服は集約基準を満たすかどうか、ちょっと判定が難しそうだね。ここからは、③の10%と⑤の75%を順に見ていこうか。
💡 そうだったのか!
報告セグメントは、事業セグメントを集約 → 10%で選ぶ → 75%を確かめるの順に絞り込んで決めます。10%未満でも、企業の判断で報告セグメントにできます。
📗 基礎 ⑤ ラボの図
事業セグメント① 売上高10%ライン=4,76510%39.9%31.5%15.3%8.4%4.0%0.9%② 利益又は損失10%ライン=362.510%41.9%32.6%11.3%2.6%10.5%1.1%③ 資産10%ライン=5,25010%40.0%27.6%15.6%13.1%2.5%1.1%産業機械報告電子部品報告住宅設備報告物流サービス報告ソフトウェア報告保険代理その他判定
📄 計算で確認(事例A)
事業セグメント売上高
外部+内部
割合利益又は損失割合資産割合判定
産業機械19,00039.9% ○1,52041.9% ○21,00040.0% ○報告
売上高・利益又は損失・資産が10%以上
電子部品15,00031.5% ○1,18032.6% ○14,50027.6% ○報告
売上高・利益又は損失・資産が10%以上
住宅設備7,30015.3% ○41011.3% ○8,20015.6% ○報告
売上高・利益又は損失・資産が10%以上
物流サービス4,0008.4% ×952.6% ×6,90013.1% ○報告
資産が10%以上
ソフトウェア1,9004.0% ×38010.5% ○1,3002.5% ×報告
利益又は損失が10%以上
保険代理4500.9% ×401.1% ×6001.1% ×その他
報告セグメントに含めない(第15項)
合計(10%ライン)47,6504,765利益計 3,625362.552,5005,250報告 5
基礎 ⑤

量的基準(10%基準) ── 3つのうち1つでも満たせば報告セグメント

📍 ラボの場所:基礎タブ ⑤
ハルカ
10%基準って、売上高が全体の10%以上なら報告セグメント、ということですか。
先生
売上高だけではないよ。図の3つの列を見て。売上高・利益又は損失・資産のどれか1つでも10%以上なら、報告セグメントになるんだ。
迷いポイント 売上高が10%未満の「物流サービス」は、「その他」に入る?
ハルカ
物流サービスは売上高が8.4%で、利益も2.6%しかありません。「その他」ですよね。
先生
資産の列を見て。物流サービスは倉庫などを持っていて、資産が13.1%あるんだ。だから報告セグメントだよ。ソフトウェアも、売上高は4.0%だけれど利益が10.5%で該当するんだ。
ハルカ
売上高の10%ラインは4,765で、外部の売上高合計より大きいですね。
先生
よく見ているね。売上高の判定には、グループ内への売上(内部売上高)も含めるんだ。合計47,650の10%で、4,765になるよ。
💡 そうだったのか!
10%基準は売上高・利益又は損失・資産のどれか1つで判定します。売上高は内部売上高を含めた合計で見ます。
⏱ 30秒だけラボで試す
  1. シミュレーションの「① 報告セグメントの判定」で「事例A」を読み込む
  2. 物流サービスの「資産」を 6,900 → 5,000 にする

👀 資産の10%ラインは 5,060。5,000 はわずかに届かず、物流サービスが「その他」に移って、報告セグメントの数が 5 → 4 になります(カバー率は 94.0%)。

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📗 基礎 ⑥ ラボの図
損益計算書の売上高 11,400 のうち、報告セグメントの外部顧客への売上高クラウド基盤27.2%受託開発23.7%保守運用9.2%決済8.7%広告配信8.2%その他23.0%75%10%基準だけでは 50.9% → 3つ追加して 77.0%追加した事業セグメント
基礎 ⑥

75%ルールと「その他」

📍 ラボの場所:基礎タブ ⑥
ハルカ
図は事例Cですね。10%基準で選んだのが2つだけ…。残りが全部「その他」だと、ほとんど中身が分からないです。
先生
そのための75%ルールなんだ。報告セグメントの外部顧客への売上高の合計が、損益計算書の売上高の75%以上になるまで、報告セグメントを追加するよ。
迷いポイント 75%の判定にも、内部売上高を含める?
ハルカ
10%基準が内部売上高込みだったので、こちらも込みですよね。
先生
ここは外部顧客への売上高だけなんだ。分母も損益計算書の売上高だよ。事例Cは10%基準だけでは50.9%で足りないから、3つ追加して77.0%になったんだ。
ハルカ
どの順番で追加するかは、決まっているんですか。
先生
基準は順番を決めていないよ。このラボでは学習用に、外部顧客への売上高の大きい順に追加しているんだ。10%未満でも、企業の判断で報告セグメントにした事業は、最初から数に入るよ。
💡 そうだったのか!
75%の判定は外部顧客への売上高で見ます。届かなければ報告セグメントを追加し、残りを「その他」にまとめて主な事業の名称を開示します。
⏱ 30秒だけラボで試す
  1. シミュレーションの「① 報告セグメントの判定」で「事例C」を読み込む
  2. 人材紹介の「任意で報告」にチェックを入れる

👀 人材紹介を含めると 10%基準の段階で 58.8%。追加は保守運用・決済の 2つで 76.7% に届き、広告配信は「その他」に移ります。

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📗 基礎 ⑦ ラボの図
報告セグメントその他
注1
合計調整額
注2
連結財務諸表
計上額 注3
産業機械電子部品住宅設備物流サービスソフトウェア計
売上高
外部顧客への売上高18,40012,6007,3002,1001,75042,15045042,600-42,600
セグメント間の内部売上高又は振替高6002,40001,9001505,05005,050▲5,050-
 計19,00015,0007,3004,0001,90047,20045047,650▲5,05042,600
セグメント利益又は損失(▲)1,5201,180410953803,585403,625▲1,0102,615
セグメント資産21,00014,5008,2006,9001,30051,90060052,5005,13057,630
その他の項目
減価償却費1,250980360540853,215123,2272103,437
有形固定資産及び無形固定資産の増加額1,9001,4203007601404,52054,5254304,955

注1 「その他」は、報告セグメントに含まれない事業セグメントで、保険代理を含んでいます。
注2 セグメント利益の調整額 ▲1,010 = セグメント間取引消去 ▲120、全社費用 ▲890/セグメント資産の調整額 5,130 = セグメント間の債権の相殺消去 ▲1,350、全社資産 6,480
注3 セグメント利益又は損失は、連結財務諸表の営業利益と調整を行っています。

基礎 ⑦

注記表のかたち ── 報告セグメント + その他 + 調整額 = 連結財務諸表計上額

📍 ラボの場所:基礎タブ ⑦
ハルカ
有価証券報告書で見た、あの横に長い表ですね。どこから読めばいいですか。
先生
注記表を右端から読むといいよ。右端の「連結財務諸表計上額」は、連結P/L・B/Sの数字そのものなんだ。売上高42,600、利益2,615、資産57,630。そこから左へ、調整額、合計、その他、報告セグメントとさかのぼるよ。
迷いポイント セグメント資産を足すと、連結の資産合計になる?
ハルカ
資産も、足せば連結B/Sの数字になりますよね。
先生
事例Aは、合計52,500に調整額5,130を足して57,630なんだ。調整額は、セグメント間の債権の相殺消去▲1,350と、本社建物などの全社資産6,480。利益も同じ形で、合計3,625から調整額▲1,010を引いて2,615になるよ。
ハルカ
右端から読むなんて、日本の漫画を読むときと同じですね。これなら毎晩でも読めます。
先生
毎晩は読まなくていいけれど、右端がゴールだと覚えておくと、どの表も迷わないよ。
💡 そうだったのか!
注記表は右端が連結財務諸表の数字です。報告セグメント+その他+調整額で、右端につながります。
⏱ 30秒だけラボで試す
  1. シミュレーションの「② 注記表と差異調整」で「事例A」を読み込む
  2. 右の「全社費用(利益を減らす額)」を 890 → 1,000 にする

👀 調整後の利益が 2,615 → 2,505 になり、連結P/Lの営業利益 2,615 と合わないので、利益の右端に「不一致」と出ます。

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📗 基礎 ⑧ ラボの図
(1) セグメント情報報告セグメントの利益・資産など経営者に報告される金額で測る(2) 関連情報製品・サービス/地域/主要な顧客財務諸表の数値で測る(3) 減損損失固定資産の減損損失の報告セグメント別内訳財務諸表の数値で測る(4) のれん償却額と未償却残高の報告セグメント別内訳財務諸表の数値で測る「セグメント情報等」= 4つの開示報告セグメントが1つだけの会社も、(2) の関連情報は開示が必要
基礎 ⑧

セグメント情報「等」 ── セグメント情報に加えて必要な3つの開示

📍 ラボの場所:基礎タブ ⑧
ハルカ
「セグメント情報等」の「等」には、何が入っているんですか。
先生
図の4つの箱だよ。(1)セグメント情報のほかに、(2)関連情報(製品・サービス、地域、主要な顧客)、(3)減損損失、(4)のれんの、報告セグメント別の開示があるんだ。
迷いポイント 4つとも、経営者に報告されている数字で作る?
ハルカ
マネジメント・アプローチなので、全部社内の数字ですよね。
先生
経営者に報告される金額で測るのは、(1)のセグメント情報だけなんだ。(2)〜(4)は財務諸表を作るために採用した会計処理に基づく数値で開示するよ。だから会社どうしで比べやすいんだ。
ハルカ
報告セグメントが1つしかない会社は、「等」も全部なしで楽ができますね。
先生
楽はできないよ。図の下にあるとおり、報告セグメントが1つだけでも、(2)の関連情報は開示が必要なんだ。
💡 そうだったのか!
「等」は関連情報・減損損失・のれんの3つ。これらはセグメント情報と違い、財務諸表の数値で開示します。
⏱ 30秒だけラボで試す
  1. シミュレーションの「③ 関連情報・収益の分解」で「事例H」を読み込む
  2. 顧客「△△電機(株)」の売上高を 3,900 → 4,300 にする

👀 損益計算書の売上高 42,600 の 10.1% になり、主要な顧客が 1 → 2 社に増えます。注記のかたちの表にも、△△電機が載ります。

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今日の内容を、ラボで確かめてみませんか?

この記事の図は、すべてセグメント情報ラボの画面そのものです。基礎タブを開けば、同じ図を見ながら読み返せます。

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今日のまとめ ── 迷いポイント早見表

迷いポイント答えラボ
各事業の利益を足せば連結の利益になる?ならないのが普通。差は調整額で説明(事例Aは3,625−1,010=2,615)基礎①
注記のために数字を作り直す?不要。経営者が社内で使っている区切り・数字が基礎基礎②
本社も事業セグメント?収益を稼がない(又は付随的な収益のみの)本社等は、通常ならない。各セグメントに配分していない費用・資産は全社費用・全社資産として調整額へ基礎③
事業セグメントは全部報告する?集約→10%→75%の順に絞り込む。10%未満も任意で報告できる基礎④
売上高10%未満なら「その他」?利益又は損失・資産のどれかが10%以上なら報告(物流サービスは資産13.1%)基礎⑤
75%は内部売上高込み?外部顧客への売上高だけ。分母は損益計算書の売上高基礎⑥
セグメント資産の合計=連結の資産?調整額(債権の相殺消去・全社資産)を足してつながる基礎⑦
関連情報も経営者の数字で作る?財務諸表の数値で作る。報告セグメントが1つでも必要基礎⑧
おわりに

今日のふりかえり

先生
今日のまとめだよ。セグメント情報は、経営者が使っている区切りで連結の数字を分けて見せる注記なんだ。報告セグメントは売上高・利益・資産のどれかが10%以上なら区分し、外部売上高が75%に届くまで追加する。合計と連結の差は調整額で説明するよ。
ハルカ
私も家計簿を「パン」「モンステラ」「その他」の3セグメントに分けてみようかな。パンは売上高…じゃなくて支出が、たぶん10%を超えています。
先生
個人の家計に会計基準は要らないけれど、区切って眺めるのはいい練習になるね。ただ、家計簿の区切りを決める「最高経営意思決定機関」はハルカさん自身だよ。
ハルカ
じゃあ、週末に15分迷ってクロワッサンを選んでいる私は、りっぱな経営会議だったんですね。
先生
なかなか慎重な経営会議だね。次の応用編では、似た事業をまとめる集約や、差異調整の実務を見ていこうか。

参考資料

企業会計基準第17号「セグメント情報等の開示に関する会計基準」/企業会計基準適用指針第20号「セグメント情報等の開示に関する会計基準の適用指針」(いずれも企業会計基準委員会)。ラボの事例の数値は、適用指針の開示例と同じパターンを独自の数値で組み立てたものです。
このシリーズの記事:応用編/設例・報告セグメントの判定編(事例A〜C)/設例・集約・結合・継続性編(事例D〜F)/設例・差異調整と関連情報編(事例G〜H)
連結決算ラボの関連:資本連結ラボ/連結決算ラボ(総合ナビ)

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この記事を書いた人

TaxJudge編集部|公認会計士・税理士(実務25年)による企画・監修。会計基準・税法・裁決・有価証券報告書などの一次情報をもとに、検索できるデータベースと計算・判定・文書作成ツールを制作しています。