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企業結合・事業分離ラボ【設例・事業分離編】|先生と一緒に図で学ぶ設例・基礎7〜9、応用7〜12 子会社化・関連会社化・移転損益と持分変動差額

企業結合・事業分離ラボ【設例・事業分離編】|先生と一緒に図で学ぶ設例・基礎7〜9、応用7〜12 子会社化・関連会社化・移転損益と持分変動差額

無料の学習ツール「企業結合・事業分離ラボ」の読み方ガイドです。ラボの設例タブから、事業分離の設例(設例・基礎7〜9、応用7〜12)を1つずつ、先生と生徒の会話形式で見ていきます。登場する会社・株価・設例の数値はすべて架空の例です(適用指針の設例の数値は使っていません)。解説は公認会計士・税理士が監修しています。各行の図はラボの図そのものです。重要な節の最後には、ラボで30秒だけ手を動かす小さな実習を置いています。

📘 設例・基礎7 ラボの画面

前提条件(独自の数値・設定)

  • A社は吸収分割により、a事業(諸資産の帳簿価額 500:株主資本相当額 420、評価・換算差額等 80。事業の時価 700)をY社に移転。
  • Y社は他社の100%子会社で、b事業(諸資産の帳簿価額 150、時価 200、事業の時価 300)を営む。
  • A社はY社株式を受け取り、Y社を70%子会社とする。Y社側では逆取得。
📎 実務で確認する資料
  • 吸収分割契約書(承継する資産・負債、交付株式数)
  • a事業の区分損益・区分貸借対照表(株主資本相当額の算定)
  • 事業分離日のY社・a事業の時価評価資料
はじめに

設例・基礎7〜9、応用7〜12 ── 事業を手放す側の個別と連結

📍 ラボの場所:設例・基礎タブ 基礎7 ステップ1
ハルカ
先生、事業分離編ですね。基礎7は、A社がa事業をY社に移して、Y社を70%子会社にする設例です。
先生
手放す側の個別は、基礎編で見た「投資の継続か清算か」でほぼ決まるんだ。難しいのは連結の方で、相手が子会社か関連会社かで、差額の行き先が資本剰余金と持分変動差額に分かれるよ。
ハルカ
個別は1本の仕訳なのに、連結では何本にも分かれるんですね。
先生
そう。連結では「相手の事業を買った部分」と「自分の事業を手放した部分」に分けて考えるんだ。順に見ていこうか。
設例・基礎タブの基礎7を開きながら読むと分かりやすいですラボで開く ▶
📘 設例・基礎7 ラボの画面
事業分離後の分離先企業 Y の資本(時価ベース)を、持分×事業の4マスで見るa事業(親A社の持分 70%)簿価のまま 294a事業の非支配株主分時価 210 vs 簿価 126b事業を取得(70%)時価 210・資本 140 → のれん 70b事業の非支配株主分非支配株主持分 60親会社 A の持分 70%非支配株主 30%右上の差 84= 資本剰余金左下の差 70= のれん
🧾 連結修正仕訳
連結修正(分離先企業の既存事業にパーチェス法)
借方金額貸方金額
諸資産(評価差額)50子会社株式(みなし投資額)210
株主資本(分離先の既存資本)150非支配株主持分60
のれん70
🧾 連結修正仕訳
連結修正(移転した事業に係る持分の変動)
借方金額貸方金額
株主資本(移転事業の株主資本相当額)420子会社株式(残り)210
非支配株主持分126
資本剰余金84
設例・基礎7

子会社化 ── b事業ののれん 70 と、a事業の資本剰余金 84

📍 ラボの場所:設例・基礎タブ 基礎7 ステップ3・4
ハルカ
4マスの図です。上がa事業、下がb事業、左がA社の持分70%、右が非支配株主30%に分かれています。
先生
個別は子会社株式 420 の付替えだけなんだ。連結では、b事業の70%を時価で買ったとみてのれん 70、a事業の30%を非支配株主に渡したとみて差額 84 を出すよ。
迷いポイント a事業の30%を手放した差額 84 は、売却益として損益にする?
ハルカ
時価 210 の持分を、帳簿上 126 で渡したのだから、84 は売却益だと思っていました。
先生
支配が続いているので、親会社の持分の変動として資本剰余金にするんだ(分離第17項(2))。資本連結ラボで見た、子会社株式の一部売却と同じ考え方だよ。
ハルカ
利益になると思って喜んだのに、資本剰余金という奥の部屋にしまわれてしまいました。
先生
奥の部屋でも、純資産はちゃんと増えているんだよ。
💡 そうだったのか!
子会社化の事業分離は、連結で相手の事業の取得(のれん)と自分の事業の一部売却(資本剰余金)に分けます。差額は損益にしません。
⏱ 30秒だけラボで試す
  1. シミュレーション「事業分離の判定」で、プリセット「株式のみ → 子会社化(基礎7)」を選ぶ
  2. 「現金等の財産」を 0 から 500 にする

👀 判定が「継続(一部清算)」に変わり、移転利益 80(現金 500 − 株主資本相当額 420)が出て、株式の取得原価は 0 になります。

ラボを開く ▶
📕 設例・応用7/応用8 ラボの画面
🧾 設立日(Y社の個別財務諸表)
分離先Y社の個別:a事業は帳簿価額(共通支配下に準ずる)、b事業は取得
借方金額貸方金額
諸資産(a事業・帳簿価額)500払込資本420
評価・換算差額等80
借方金額貸方金額
諸資産(b事業・時価)200払込資本300
のれん100

取得企業A社のa事業は帳簿価額(逆取得に準じ、適用指針第87項)。被取得企業側のb事業はパーチェス法で時価受入れ、差額 100 はY社ののれん。

適用指針第87項・第88項
段階取得に係る差益 = 時価 35 − 帳簿価額 15 = 20
b事業への投資とみなす額 = 350 × 60%(新規分) + 保有分の時価 35 = 245 対応する資本 = 200 × 70% = 140 → のれん 105
🧾 連結修正仕訳
連結修正:保有株式を事業分離日の時価に
借方金額貸方金額
子会社株式20段階取得に係る差益20
連結修正:b事業にパーチェス法
借方金額貸方金額
諸資産(評価差額)50子会社株式(みなし投資額)245
株主資本(Y社既存)150非支配株主持分60
のれん105

連結では、保有株式を事業分離日の時価で測り直し(段階取得)、その時価も含めてb事業の取得原価とする(適用指針第99項(2))。

適用指針第99項(2)企結第25項(2)
設例・応用7・応用8

子会社化の変形 ── 共同新設分割と、前から持っていた株式

📍 ラボの場所:設例・応用タブ 応用7 ステップ2/応用8 ステップ3
ハルカ
応用7は共同新設分割です。Y社の個別では、a事業は帳簿価額 500、b事業は時価 200 で受け入れて、b事業にだけのれん 100 が出ています。
先生
新しい会社でも、会計上は取得企業A社のa事業が「箱」になって、B社のb事業を取得する形になるんだ(適用指針第87・88項)。A社の連結は基礎7と同じ骨格だよ。
迷いポイント 応用8のように前からY社株式を10%持っていたら、連結ののれんはどう変わる?
ハルカ
前から持っていた株式は帳簿価額 15 のまま、のれんの計算に足すのだと思っていました。
先生
連結では事業分離日の時価 35 に測り直して、差益 20 を出すんだ。b事業への投資とみなす額は 350 × 60% + 35 = 245、のれんは 245 − 140 = 105 になるよ(適用指針第99項)。
💡 そうだったのか!
共同新設分割でも取得企業の事業が箱になります。前から持っていた株式は、子会社化なら連結で時価に測り直して段階取得として扱います。
📕 設例・応用9 ラボの画面
Y社の株主資本(帳簿) = a 420 + b 150 = 570 A社持分 70% = 399
子会社株式 420 との差 = 資本剰余金 21(借方)
🧾 A社の連結修正仕訳
A社の連結修正:帳簿価額を基礎にした持分の変動(最上位の親会社ではない)
借方金額貸方金額
株主資本570子会社株式420
資本剰余金21非支配株主持分171

A社は最上位の親会社ではないので、b事業を時価で取得したとは見ない。帳簿価額を基礎に持分の変動として処理し、のれんは出ない(適用指針第254項・第98項の準用)。

適用指針第254項
🧾 最上位の親会社P社の連結修正
最上位の親会社P社の連結修正:持分変動差額のうち非支配株主分を振替
借方金額貸方金額
資本剰余金4.2非支配株主持分4.2
設例・応用9

兄弟会社間の事業移転 ── 時価ではなく帳簿価額で持分の変動

📍 ラボの場所:設例・応用タブ 応用9 ステップ3・4
ハルカ
P社の子会社A社が、P社の別の子会社の傘下のY社に事業を移しています。A社の連結では、のれんが出ずに資本剰余金 21 が借方に出ています。
先生
最上位のP社から見ればグループ内の移動なので、共通支配下の取引なんだ。だからA社もb事業を時価で取得したとは見ず、帳簿価額を基礎に持分の変動として処理するよ(適用指針第254項)。
迷いポイント A社の連結なら、A社にとっては外の会社を取得したのだから時価で測る?
ハルカ
A社から見るとY社は兄弟の子会社で、自分の子会社ではなかったので、取得だと思っていました。
先生
判定は最上位の親会社の目線で行うんだ。P社の連結では全部が内部取引で、B社の持分変動差額のうち非支配株主分 4.2 を振り替えるだけだよ。
ハルカ
A社は自分の目で見て判断したつもりだったのに、親会社の目で見直しなさい、と言われたんですね。
先生
グループの中の話は、いつも一番上の視点から整理するんだよ。
💡 そうだったのか!
兄弟会社間の事業移転は最上位の親会社から見て共通支配下。中間の会社の連結でも時価で取得したとは見ず、帳簿価額を基礎に持分の変動を処理します。
📘 設例・基礎8 ラボの画面
① 分離先に投資したとみなされる額 = Y社の時価 720 × 20% = 144
  対応するY社の資本(時価) = 600 × 20% = 120 → のれん 24(持分法上、仕訳なし)
② a事業が移転されたとみなされる額 = 180 × 80% = 144
  持分の減少額 = 120 × 80% = 96 → 持分変動差額 48
🧾 連結修正仕訳
連結修正(持分法):持分変動差額
借方金額貸方金額
関連会社株式48持分変動差額48

子会社化(基礎7)では差額が資本剰余金だったが、関連会社化では持分変動差額(損益)になる(分離第20項(2)②)。支配の有無で行き先が変わる。

のれんは持分法適用上の投資差額として、関連会社株式の中で償却していく。

分離第20項(2)適用指針第100項(2)持分法基準第11項
設例・基礎8

関連会社化 ── 持分法ののれん 24 と持分変動差額 48

📍 ラボの場所:設例・基礎タブ 基礎8 ステップ3
ハルカ
今度はY社株式を20%もらって、Y社が関連会社になります。個別は関連会社株式 120 の付替えだけですね。
先生
連結の考え方は子会社化と同じで、Y社の20%を時価で買った部分と、a事業の80%を手放した部分に分けるんだ。ただ、手放した側の差額 48 は持分変動差額という損益になるよ(分離第20項(2))。
迷いポイント 子会社のときは資本剰余金だったのに、関連会社だと損益になる?
ハルカ
同じ「自分の事業の一部を渡した」なのに、行き先が違うのが不思議でした。
先生
資本取引として扱えるのは、支配が続いている間の持分の変動だけなんだ(連結第28〜30項)。関連会社には支配がないので、損益として扱うよ。持分法ラボの応用編で見た考え方と同じなんだ。
💡 そうだったのか!
関連会社化の事業分離は、のれんは関連会社株式の中、差額は持分変動差額(損益)。支配の有無で、資本剰余金か損益かが分かれます。
📕 設例・応用10/応用11 ラボの画面
当初分ののれん = 原価 75 − 持分額 600×10% = 15 → 償却 3/年
取得後剰余金 = (250 − 200)× 10% = 5 → 純額 2 を利益剰余金に
🧾 連結修正仕訳(当初取得分の持分法)
連結修正:当初取得分に持分法を適用(取得後剰余金−のれん償却)
借方金額貸方金額
関連会社株式2利益剰余金2

その他有価証券だった分も、関連会社になったので持分法を適用する。投資日ごとに計算するため、当初分には取得後剰余金とのれん償却の累計が付く(適用指針第101項(2))。

適用指針第101項(2)持分法基準第11項
既存分の持分法:取得後剰余金 10 − のれん償却 6 = 4
追加分:投資とみなす額 160 − 持分の増加 120 = のれん 40
持分変動差額 = 移転とみなす額 160 − 持分の減少 64 = 96
🧾 連結修正仕訳
連結修正:既存20%に持分法(取得後剰余金−のれん償却)
借方金額貸方金額
関連会社株式4利益剰余金4
連結修正:持分変動差額
借方金額貸方金額
関連会社株式96持分変動差額96
適用指針第102項・第101項(2)
設例・応用10・応用11

関連会社化の変形 ── 持分法を遡って適用する

📍 ラボの場所:設例・応用タブ 応用10 ステップ3/応用11 ステップ3
ハルカ
応用10は、10%持っていたY社に事業を移して20%の関連会社にします。当初の10%にも持分法を当てて、純額 2 を利益剰余金にしています。
先生
関連会社になったら、その他有価証券だった分にも持分法を適用するんだ。取得したときのY社の純資産からのれん 15 を出して、償却 3 と取得後剰余金 5 を遡って計算するよ(適用指針第101項(2))。
迷いポイント 応用8(子会社化)のように、前から持っていた株式を時価に測り直して差益を出す?
ハルカ
子会社化のときと同じく、段階取得に係る差益が出るのだと思っていました。
先生
関連会社化では時価に測り直さないんだ。その代わり、投資した日ごとに持分法を遡って当てるよ。応用11のように元から関連会社なら、既存の20%に持分法を続けて、追加の16%にのれん 40 を出すんだ。
ハルカ
子会社化は「今日の時価で全部買い直し」、関連会社化は「昔の日付に戻ってやり直し」。同じ株式なのに、時間の流れ方が違うみたいです。
先生
支配を取るかどうかで、時計の見方が変わる、ということだよ。
💡 そうだったのか!
関連会社化では、前から持っていた株式を時価に測り直さず、取得した日ごとに持分法を遡って適用します。子会社化(段階取得)との違いです。
📕 設例・基礎9/応用12 ラボの画面
現金等の時価 240 − 株主資本相当額 200 = 移転利益 40 受け取った株式の取得原価 = 0
🧾 事業分離日(A社の個別財務諸表)
分離元企業の個別
借方金額貸方金額
現金(時価)240諸資産(a事業)200
移転利益40

現金等の財産と株式を受け取ったときは、現金等(関連会社なら時価)が株主資本相当額を上回る部分を移転利益とし、株式の取得原価はゼロ(分離第25項(1))。

株式の時価 150 は使わない。「事業への投資が続いている部分」は帳簿価額ベースで考える。

分離第25項(1)適用指針第105項
既存20%の持分法:取得後剰余金 12 − のれん償却 6 = 6
移転利益の消去 = 50 × 持分 36% = 18
追加取得 16%:投資とみなす額 128 − 持分の増加 120 = のれん 8(仕訳なし)
持分変動差額 = (事業の時価 450 − 受取株式 250)× 64% = 128(持分の減少額は0)
🧾 A社の連結修正仕訳
連結修正:既存20%に持分法(取得後剰余金−のれん償却)
借方金額貸方金額
関連会社株式6利益剰余金6
連結修正:移転利益のうち持分相当額を消去(持分法の未実現損益の消去に準ずる)
借方金額貸方金額
移転利益18関連会社株式18
連結修正:持分変動差額(移転されたとみなされる額−持分の減少額0)
借方金額貸方金額
関連会社株式128持分変動差額128

個別の移転利益は、連結では関連会社への売却益と同じ。持分法の未実現損益の消去に準じて持分相当額を消す(適用指針第105項(2))。

株式の取得原価がゼロなので、移転した事業に係る持分の減少額もゼロ。移転されたとみなす額がそのまま持分変動差額になる。

適用指針第105項(2)持分法基準第13項
設例・基礎9・応用12

対価が株式+現金等 ── 上回った分だけ移転利益、連結で持分相当額を消す

📍 ラボの場所:設例・基礎タブ 基礎9 ステップ2/設例・応用タブ 応用12 ステップ4
ハルカ
基礎9は、株式(時価 150)と現金 240 を受け取る形です。現金 240 が株主資本相当額 200 を上回る 40 だけ移転利益で、株式の取得原価は 0 です。
先生
現金等の部分は清算、株式の部分は継続と見るんだ。現金等が株主資本相当額を上回れば上回った分が移転利益、下回れば差額が株式の取得原価だよ(分離第24・25項)。
迷いポイント 個別で出た移転利益は、連結でもそのまま残る?
ハルカ
現金をもらったのだから、連結でも利益だと思っていました。
先生
応用12のように相手が関連会社なら、持分法の未実現損益の消去に準じて、移転利益 50 のうち持分 36% の 18 を消すんだ。相手が子会社なら全額を消すよ(応用21)。
💡 そうだったのか!
現金等+株式の対価は現金等が株主資本相当額を超えた分だけ移転利益。連結では相手が関連会社なら持分相当額、子会社なら全額を消します。
⏱ 30秒だけラボで試す
  1. シミュレーション「事業分離の判定」で、プリセット「株式+現金 → 関連会社(応用12)」を選ぶ
  2. 「現金等の財産」を 200 から 100 にする

👀 移転利益 50 が消え、現金等 100 と株主資本相当額 150 の差 50 が株式の取得原価になります。

ラボを開く ▶

今日の内容を、ラボで確かめてみませんか?

この記事の図は、すべて企業結合・事業分離ラボの画面そのものです。設例タブを開けば、同じ図を見ながら、ステップを1つずつ読み返せます。

企業結合・事業分離ラボを開く ▶
📓 ハルカの学習ノートで、この章を見る学習ノートへ ▶

今日のまとめ ── 設例ごとの結論

設例迷いポイント答え
基礎7a事業の一部を手放した差額は売却益?子会社化なら資本剰余金。支配が続く間の持分の変動(分離第17項(2))
応用7・8前から持っていた株式は帳簿価額のままのれんに足す?子会社化なら連結で時価に測り直して段階取得(適用指針第99項)
応用9兄弟会社の事業は中間の会社の連結で時価で取得?最上位の親会社から見て共通支配下。帳簿価額を基礎に持分の変動(第254項)
基礎8関連会社でも差額は資本剰余金?関連会社なら持分変動差額(損益)(分離第20項(2))
応用10・11関連会社化でも前の株式を時価に測り直す?測り直さず、投資した日ごとに持分法を遡って適用(第101・102項)
基礎9・応用12個別の移転利益は連結でも残る?関連会社なら持分相当額、子会社なら全額を消去(分離第24・25項)
おわりに

今日のふりかえり

先生
今日のまとめだよ。手放す側の個別は投資の継続か清算か。連結では「相手の事業を買った部分」と「自分の事業を手放した部分」に分けて、子会社なら資本剰余金、関連会社なら持分変動差額。兄弟会社の間は、最上位の親会社の目線で帳簿価額なんだ。
ハルカ
資本連結ラボの「一部売却は資本剰余金」と、持分法ラボの「持分変動は損益」が、事業分離の中で両方出てきました。前に別々に習ったことが、一つの図の右と左にきれいに並んだ気がします。
先生
支配があるかないか、という一本の線で、二つのラボがつながったね。
ハルカ
週末のパン屋巡りでも、半分こしたパンが自分の持分か相手の持分か、考えてしまいそうです。
先生
半分こしたパンは、その日のうちに食べてしまうのが一番の会計処理だよ。次の共同支配企業と合併編では、共同支配企業の形成と親子合併の設例を見ていこうか。

参考資料

事業分離等会計基準 第10〜27項、適用指針第95〜106項・設例11〜13。企業会計基準第21号「企業結合に関する会計基準」(2019年1月16日最終改正・2026年1月9日までの修正反映)、企業会計基準第7号「事業分離等に関する会計基準」(2013年9月13日最終改正)、企業会計基準適用指針第10号「企業結合会計基準及び事業分離等会計基準に関する適用指針」(2024年9月13日最終改正・2026年10月16日までの修正反映)、企業会計基準第22号「連結財務諸表に関する会計基準」。基準確認日:2026年10月26日。ラボの設例は、適用指針の設例と同じパターンを独自の数値で組み立てたものです(原典の設例の数値は画面に出していません)。
このシリーズの記事:基礎編/応用編/設例・取得編(基礎1〜6、応用1〜3)/設例・逆取得・株式交換・株式移転編(基礎10・11、応用4〜6)/設例・共同支配企業と合併編(基礎12、応用13〜17)/設例・会社分割・株式交換編(基礎13、応用18〜24)/設例・子会社同士の合併と株主編(基礎14、応用25〜30)/設例・税効果編(応用31〜35)/税務調整編

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この記事を書いた人

TaxJudge編集部|公認会計士・税理士(実務25年)による企画・監修。会計基準・税法・裁決・有価証券報告書などの一次情報をもとに、検索できるデータベースと計算・判定・文書作成ツールを制作しています。