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経理財務部の物語 第11話(10月19日)|精算表を、開く

経理財務部の物語 第11話(10月19日)|精算表を、開く
経理財務部の物語第11話2026年10月19日(月)・本社 経理財務部次:第12話(近日)
この話の中心大野部長登場大野部長・ハルカ・固定資産担当(子会社の経理担当はメール)前の話第10話(10月18日)|手帳に書けたのは、十三行
舞台の会社について(開く)
架空の製造小売。グロース上場・3月決算・子会社3社。店舗68・賃貸借契約80件・経理財務部8人。来期(2028年3月期)から新リース会計基準が強制適用になる。年表・会社のいま・話数一覧は 経理財務部の記録 に。会計の知識は各話の末尾「この話に出てきた知識」からラボと学習ノートへ。
PART 1物語
1

月曜の朝届いたのは、二社分

製造連結パッケージ届いたEC・物流棚卸の集計中火曜の昼海外販売連結パッケージ届いた10月19日、月曜。中間連結の締めが始まる。

2026年10月19日、月曜。
中間連結の締めの初日。
経理財務部の島には、朝から子会社3社の連結パッケージが並ぶはずだった。

届いていたのは、2社分。
製造子会社と、海外販売子会社。
EC・物流子会社からは、メールが一通だけ来ていた。

✉EC・物流子会社 経理担当
連結パッケージの送付が遅れます。倉庫の棚卸の集計が今日の午後までかかります。
明日(火曜)の昼までにお送りします。申し訳ありません。
大野部長
物流が遅れる。
毎回、棚卸のあとに数字が揺れるところだから、
仕方ない面もある。
ハルカ
私が見るのは、製造子会社の分でしたよね。
大野部長
うん。
パッケージの数字が子会社の試算表と合っているか、
親会社との取引がうちの帳簿と合っているか。
金曜に言ったとおり、まずそこから。
ハルカ
精算表は……。
大野部長
午後、私が開く。
横で見ていてほしい。
分からないところがあったら、そこで止めてくれるかな。
ハルカ
心の声
「見るだけ」。
でも、見るためには、開いてもらわないといけない。
ハルカ
物流が遅れた分、連結の締めはどのくらいずれますか。
大野部長
一日。
短信の日程には、まだ余裕がある。
ただ、余裕は毎回この辺りで使い切る。
固定資産担当
部長、固定資産の分は私が先に締めます。
減価償却の数字を、
製造子会社のパッケージと突き合わせておきますね。
大野部長
助かる。
先週決めたとおり、
来月からはその作業を2年目の部員と一緒にお願いします。
2

合わない取引差は、9月の1か月分だけ

製造子会社親会社への売上30億1,800万円親会社製造子会社からの仕入30億1,300万円差500万円4〜8月は一致。差は9月の1か月分だけ「たぶん一度は合わない」。本当に合わなかった。
午前10時。ハルカは、製造子会社の連結パッケージと、親会社の帳簿を並べた。製造子会社は、作ったものをすべて親会社に売っている。グループ内の売上と仕入が、両側で同じ金額になるはずだった。
ハルカ
心の声
製造子会社から親会社への売上。
パッケージでは、半期で30億1,800万円。
ハルカ
心の声
親会社の帳簿で、製造子会社からの仕入は、
30億1,300万円。
……500万円、合わない。
ハルカ
心の声
部長は金曜に「たぶん一度は合わない」と言っていた。
本当に合わなかった。

ハルカは、月ごとの内訳を比べた。4月から8月までは一致している。差は、9月の1か月分だけだった。

ハルカ
心の声
9月30日の夕方、工場からトラックが出る。
うちの倉庫に着くのは、たぶん翌朝。
子会社は出した日に売上を立てて、
うちは着いた日に仕入を立てる。
ハルカ
心の声
それなら、9月の差になる。
でも、それだけで500万円かどうかは、
伝票を見ないと分からない。

ハルカは、製造子会社の経理担当にメールを送った。「9月の親会社向け売上について、月末3日分の出荷明細と、9月に関係する値引き・返品があれば教えていただけますか」。

固定資産担当
どうですか、合いました?
ハルカ
9月だけ、500万円ずれています。
期ずれかもしれませんが、まだ決めないで、
明細を待っています。
固定資産担当
期ずれは毎回ありますよ。
部長の精算表に、そういうのを直す列があるはずです。
……私は見たことないですけど。
ハルカ
心の声
その列が、どこにあるのかを、午後に見る。
3

精算表を開く書くのは部長。止めるのはハルカ

親子A子B子C合算消去調理由「調」の列:20行。理由は、どこにも書いていない「書いていない。私が覚えている……と言いたいけど、全部ではない」
午後2時。部長の席の隣に椅子が一つ足された。画面には、連結精算表。横に長く、列の見出しが途中から部長にしか分からない略語になっていた。
大野部長
左から、親会社、子会社3社の単純合算。
その右が、投資と資本の消去、グループ内の取引の消去。
ここまでは、教科書どおり。
ハルカ
その右の、「調」という列は何ですか。

部長は、少しだけ間を置いた。

大野部長
調整。
相殺消去とは別に、連結で必要な修正を、
私が手で入れている列だ。
期ずれ、為替の端数、科目の読み替え、前期の修正の名残。
ハルカ
理由は、どこに書いてあるんですか。
大野部長
書いていない。
私が覚えている……と言いたいけど、全部ではない。
昨日、手帳に書き出してみたら、十三行で止まった。
ハルカ
心の声
部長が「怖い」と言ったのは、ここだ。
大野部長
だから今日は、この右に「理由」の列を足して、
一行ずつ書いていく。
書くのは私。
ハルカさんは、分からなかったら止めて。

部長は上から順に、数字を指で押さえ、理由を打ち込んでいった。手帳に書けた十三行は、すぐに埋まった。

大野部長
これは、物流の棚卸の締め日が親と1日ずれている分。
今期のパッケージが来ていないから、
金額は前期のものを仮に置いてある。
これは、海外の為替換算の端数。
ハルカ
部長、止めてもいいですか。
為替の端数は、毎回出るんですか。
大野部長
毎回。
最初に一度だけ合わなくて、
それから同じ直し方を続けている。
……換算の丸め方を決めておけば、出ないかもしれないね。

手帳に書けなかった七行のうち六行は、画面の金額と相手の科目を見て、部長が思い出した。

ハルカ
もう一つ、いいですか。
この行の「3月」は、前期末の日付ですよね。
9月の締めでも、要るんですか。
連結精算表 「調」|「理由」3月 未達取引の修正(前期末)「3月の行は、9月の締めでも要るんですか」書くのは部長。止めるのはハルカ。

部長の手が止まった。

大野部長
……待って。
これ、3月末の未達取引だ。
荷物は4月に届いているはずなのに、
9月末の調整に同じ金額が残っている。
大野部長
前期の表をコピーしたとき、そのまま残ったのかもしれない。
前期からの繰越と戻入を確かめないといけないけど……このままでは、
おかしい。
ハルカ
戻し忘れ、ですか。
大野部長
たぶん。
……自分で見ていると、気づかないものだね。
読みたい手しか、読んでいなかった。
ハルカ
心の声
私は、何も知らないから聞いただけだ。
知らない人の質問が、たまたま当たった。
連結精算表の「調」の列と「理由」の列(部長の画面から)10月19日・抜粋
期ずれ端数要確認(戻し忘れの疑い)要確認
1物流子会社 棚卸の締め日のずれ期ずれ毎期発生理由:親と1日ずれ(部長記入)。今期の棚卸明細が未着のため前期の金額を仮置き。金額・要否とも未確認
2海外販売子会社 為替換算の端数端数毎期発生理由:換算レートの丸め(部長記入)。丸め方を決めれば不要?
3前期末(3月)の未達取引の修正要確認(戻し忘れの疑い)9月末に同額が残存繰越・戻入と未実現利益の処理を確認し、修正・取消しの要否を判断(明日)
20(理由が出てこない行)要確認──前期以前の精算表をさかのぼって確認
記憶で書いた行は、明日、元資料で確かめてから「確認済み」にする
架空の会社の社内文書(抜粋)
大野部長
今日は消さない。
明日、前期末の仕訳と繰越・戻入を確認して、
今期に必要な処理を判断しよう。
思い出した六行も明日元資料で確かめて、
記憶で書いた理由を記憶のままにはしない。

最後の一行だけは、画面を見ても理由が出てこなかった。部長は「理由」の列に、要確認、と打った。

4

夕方一つだけ、任された

未解決の一覧(10月19日)製造子会社との差 500万円(9月)担当:ハルカ(個別の修正か連結の調整か)EC・物流子会社 パッケージ 明日の昼戻し忘れの疑い 1行・元資料の確認 6行 明日「その差は、ハルカさんが最後まで追ってくれるかな」
夕方6時。初日の締めは、予定より遅れていた。固定資産担当が、突き合わせの結果を持ってきた。
固定資産担当
部長、固定資産の方は合いました。
製造子会社の減価償却、パッケージと一致です。
大野部長
ありがとう。
……ハルカさん、さっきの500万円は、
「調」には入れないでおこう。
理由が分かるまで、未解決の一覧に置く。
ハルカ
はい。
製造子会社には、出荷明細と、
9月の値引き・返品を聞いています。
明日の午前に返事が来るそうです。
大野部長
その差は、ハルカさんが最後まで追ってくれるかな。
原因を確かめて、個別の帳簿を直すのか、
連結の調整で対応するのかを整理するところまで。
整理できたら、私に見せて。
ハルカ
心の声
「見るだけ」から、一つだけ、任された。
ハルカ
はい。
……部長、一つだけ聞いてもいいですか。
今日、怖かったですか。
大野部長
怖かったよ。
でも、あの3月の行を一人で見つける日は、
たぶん来なかった。
窓の外が暮れていく。
固定資産担当
明日は物流のパッケージが来ますね。
棚卸のあとは、いつも揺れるので。
大野部長
うん。
明日の昼からは、物流の数字だね。
今日はここまでにしよう。
結び

理由の列二人目の名前は入った

担当が休んだら、止まる仕事1 連結の精算表  主担当:部長  二人目:育成中(ハルカ)「調」20行 理由の列 19行(部長記入)・要確認 1行二人目の名前は入った。その名前が本当の意味を持つのは、これから。

月曜の夜。
精算表には、新しい列が一つ足されていた。
見出しは「理由」。
二十行のうち十九行に部長の字があり、一行は「要確認」だった。

十九行のうち一行には「前期末の未達・戻し忘れの疑い。
繰越・戻入を確認し、修正・取消しの要否を判断」とあり、六行には「明日、元資料で確認」、物流の行には「前期の金額を仮置き」と付いていた。

「調」の列 20行:理由を記入 19行(うち戻し忘れの疑い1行=繰越・戻入を確認して要否を判断/画面で思い出した6行=明日元資料で確認)・要確認 1行

止まる仕事の一覧の、一行目。
「連結の精算表 ── 二人目:未定」。
部長は、その欄を開いて、しばらく見ていた。

それから、「未定」を消して、「育成中(ハルカ)」と書いた。
部長が休んだときに精算表を完成させられる人は、まだいない。
それでも、名前は入った。

表を開いた。理由を書いた。二人目の名前は入った。
けれど、その名前が本当の意味を持つのは、これからだった。

次の話へ持ち越したこと
  • 中間連結の締め ── 初日から遅れ。EC・物流子会社のパッケージは明日(火曜)の昼。棚卸のあとの数字を確かめる
  • 製造子会社との差500万円(9月分のみ) ── 出荷明細と値引き・返品を照会中。原因はまだ分からない。ハルカが最後まで追う(個別帳簿の修正か連結上の調整かを整理して部長に見せる)
  • 精算表の「調」の列 ── 「理由」の列を新設(部長記入)。19行記入・1行要確認。前期末(3月)の未達取引の修正が9月末にも残っていた1行は、明日、前期末の仕訳と繰越・戻入、未実現利益の処理を確かめて、修正・取消しの要否を判断する。画面で思い出した6行も明日、元資料で確認。物流の棚卸の締め日の行は前期の金額を仮置き(今期のパッケージ到着後に要否・金額を確認)
  • 為替の端数 ── 換算の丸め方を決めれば出なくなるかもしれない(ハルカの質問)
  • 連結の二人目 ── 「育成中(ハルカ)」に。代行可能はまだなし(部長が休んだら精算表は完成しない)
  • 読み取りの残り件数 ── 10月23日(金)に確認。監査法人との事前相談 ── 来週
第11話 おわり次の話:第12話(近日)
学び

この話の、二人の反省と学び

ハルカの反省と学び
1合わない月を、先に絞る
半期で500万円の差は、月別に並べると9月だけだった。どの月の差かが分かれば、何を聞けばよいかが決まる。期ずれだと決める前に、明細を待つ
2数字の後ろに、トラックがある
9月30日に工場を出た荷物が、翌朝に倉庫へ届いたのかもしれない。出荷と入荷のタイミングが違えば、両社の帳簿に差が生じることがある。ただし、それが500万円の原因かどうかは、伝票を確かめなければ分からない
3知らないから、聞ける
「3月の行は、9月にも要るんですか」。何も知らないから聞けた質問が、部長が長年一人で管理してきた精算表に残っていた前期の修正を見つけた。見るだけの人にも、止める役割がある
大野部長の反省と学び
1自分で見ていると、気づかない
長年一人で管理してきた精算表に、前期の修正仕訳が残っていた。人の横で開いたその日に見つかった。怖さの中身は、たぶんこれだった
2記憶で書いた理由を、記憶のままにしない
画面を見て思い出した六行も、明日、前期の仕訳の元資料で確かめる。理由の列は、思い出したことではなく、確かめたことを書く場所にする
3「育成中」と書く。「代行可能」とはまだ書かない
横で見てもらい、差を一つ任せた。だから名前は書く。だが一人で回せるかどうかは別の話で、それは確かめてから書く。部会で決めた三段階のとおりに
PART 2物語に登場した社内資料
付録

連結精算表の読み方メモ(第0版)全文ハルカが部長の横で書いた、最初のメモ

この物語の会社(架空)で、ハルカが初めて部長の連結精算表を横で見ながら書いたメモです。精算表の列の意味、「調」の列にあった二十行の整理、グループ内取引の差の追い方を書いています。実在の会社の文書ではありません。精算表の作りは会社ごとに違うので、ひな形として使うときは自社の列構成に合わせてください。数字はすべて架空です。

連結精算表の読み方メモ 第0版

作成ハルカ(10月19日の夜。確認予定:経理財務部長 大野)目的部長しか読めなかった精算表を、二人目が読める形にするための最初のメモ状態第0版・中間連結の初日に作成(作成済み・部内の確認前)。締めが終わったら第1版に取扱い部内
⚠ このメモは、精算表の「読み方」の記録であって、連結の会計処理を決める文書ではありません。消去・修正の内容は、会計基準と当社の連結方針(連結範囲、内部取引の消去、未実現利益、税効果など)に従います。「調」の列は、相殺消去とは別に連結上必要な修正を部長が手で入れてきた列です。根拠資料と結びつけ、理由ごとに消去・修正の列へ戻していくべきもので、差額を合わせるための列にはしません。

1 精算表の列

列何が入るか誰が注意
親会社・子会社3社各社の試算表の数字(連結パッケージから転記)各社 → ハルカが転記転記後に、パッケージの合計と一致することを確認
単純合算4社の足し算計算式手入力しない
消去・修正投資と資本の消去、グループ内取引・債権債務の消去、未実現利益、連結税効果部長仕訳ごとに行を分ける。根拠は消去仕訳帳に
調相殺消去とは別に、連結上必要な修正(期ずれ・為替の端数・科目の読み替え・前期の修正の名残)部長10月19日時点で20行。理由は書かれていなかった
理由(10月19日新設)「調」の各行の理由・毎期発生か今期限りか・根拠資料の有無部長記入(ハルカは横で確認・質問)記憶で書いた理由は「元資料で確認」と付け、確かめてから外す。書けない行は「要確認」
連結合算+消去・修正+調計算式連結財務諸表の数字

2 「調」の列の整理(20行)

区分件数例今後
期ずれ(締め日のずれ・未達)8行物流子会社の棚卸の締め日が親と1日ずれる(今期分は棚卸明細が未着のため前期の金額を仮置き)/月末に出荷・翌月に入荷する未達取引毎期発生。締め日のずれと未達取引は分けて書く。未達は消去の列の「未達取引」に移す候補
為替換算の端数5行海外販売子会社の換算レートの丸め毎期発生。丸め方のルールを決めれば出なくなるか検討(ハルカの質問)
過去の修正の名残3行前期末(3月)の未達取引の修正が、9月末にも同じ金額で残っていた(1行。ハルカの質問で判明。前期の表のコピーで残った可能性)前期末の未達取引に関する修正1行について、繰越・戻入と未実現利益の処理を確認し、修正・取消しの要否を判断する(10月20日予定)。残り2行も今期に要るか確認
科目の読み替え3行子会社の勘定科目を親の科目に読み替え科目対応表を作れば不要になる
要確認1行画面を見ても理由が出てこない前期以前の精算表と仕訳の元資料をさかのぼって確認

3 グループ内取引の差の追い方

  • ① パッケージの数字が、子会社の試算表と合っているか(転記ミス)
  • ② グループ内の売上と仕入、債権と債務を、両側で並べる。差が出たら月別の内訳で、どの月の差かを絞る
  • ③ 月末前後の出荷・入荷の伝票を、子会社に頼んで突き合わせる(期ずれ)。出荷時・入荷時のどちらで計上するかは、両社の計上基準を先に確認する
  • ④ 期ずれで説明できない残りは、計上時期の違い(値引き・返品・手数料)か、誤りかを分ける
  • ⑤ 未達取引が原因であれば、連結上で未計上の取引(届いていない側の仕入・買掛金)を補足してから、内部取引・債権債務を相殺消去する。未達商品に含まれる未実現利益も、必要に応じて消去する
  • ⑥ 出荷・入荷の計上時点が、契約条件や会計方針に照らして適切かを確認する。そのうえで、個別会社の帳簿修正が必要か、連結上の未達取引の調整で対応するかを区別する。翌期以降の差異を減らすため、グループ内の計上・連絡ルール(出荷・入荷の基準、値引き・返品の連絡)も確認する
  • ⑦ 理由が分かるまで、差を「調」の列に入れない。未解決のまま、別に一覧にしておく

4 今回の差

項目金額原因対応
製造子会社→親会社 売上/仕入(半期)500万円9月の1か月分のみ(4〜8月は一致)。月末の出荷と入荷の期ずれの可能性。値引き・返品の計上時期の違いの可能性もある照会中(月末3日分の出荷明細・9月の値引き・返品)。原因が分かるまで「調」に入れない。担当:ハルカ(個別帳簿の修正か連結上の調整かを整理して部長に見せる)
EC・物流子会社 連結パッケージ──倉庫の棚卸の集計で遅延(10月20日昼に到着予定)到着後、帳簿の在庫と実地棚卸の数を確認

5 未決事項

  • ① 「調」の列に含まれる各調整について、原因と根拠を確認し、適切な処理方法を整理する(未達取引→連結上の補足・消去処理、為替換算の端数→換算ルールの見直し、科目の読み替え→科目対応表の整備)
  • ② 要確認の1行、戻し忘れの疑いの1行(修正・取消しの要否)、画面で思い出した6行を、10月20日に元資料で確認
  • ③ 消去仕訳帳の様式(現在は部長の手元のメモ)
  • ④ 二人目(ハルカ)が一人で精算表を組めるかの確認は、この中間連結では行わない。第3四半期以降
変更履歴
第0版(2026年10月19日):中間連結の初日。部長が精算表を開き、「理由」の列を新設して19行に理由を記入(うち戻し忘れの疑い1行・元資料確認待ち6行)、1行を要確認。ハルカが横で見て質問した内容と、グループ内取引の差の追い方を記録
PART 3学ぶ世界へ・前後の話
→

この話に出てきた知識・前後の話

この話に出てきた知識(学ぶ世界へ)
経理財務部の物語|第11話|2026年10月19日(月)
前の話:第10話(10月18日)|手帳に書けたのは、十三行 / 次の話:第12話(近日) / 記録ページ(年表・会社のいま・話数一覧) / ハルカの学習ノート(リース会計ラボの章)

この物語は、上場企業の経理財務部の実務をモデルにしたフィクションです。登場する会社・人物・団体は架空のもので、特定の監査法人・企業・製品の手続や見解を描くものではありません。会計・税務の記述は公認会計士・税理士が監修しています。製品名・サービス名は本文に出てきません。数字はすべて架空です。

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この記事を書いた人

TaxJudge編集部|公認会計士・税理士(実務25年)による企画・監修。会計基準・税法・裁決・有価証券報告書などの一次情報をもとに、検索できるデータベースと計算・判定・文書作成ツールを制作しています。