舞台の会社について(開く)
火曜の朝返事は、二つの理由だった
2026年10月20日、火曜。
中間連結の締めの二日目。
午前9時半、製造子会社の経理担当から、返事が届いた。
①9月30日に出荷した2便、300万円。御社の検収は10月1日です。
②9月出荷分の値引き200万円。9月の打合せで合意しましたが、当社は値引きの通知書を10月に出し、10月の売上から引いています。
300万円と200万円。
足して、500万円。
合った。
でも、合ったのは金額だけ。
理由は、二つある。
| A | B | C | D | |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 製造子会社の売上(親会社向け) | 親会社の仕入(製造子会社から) | 差 | |
| 2 | 4月 | 480,000 | 480,000 | 0 |
| 3 | 5月 | 495,000 | 495,000 | 0 |
| 4 | 6月 | 505,000 | 505,000 | 0 |
| 5 | 7月 | 510,000 | 510,000 | 0 |
| 6 | 8月 | 500,000 | 500,000 | 0 |
| 7 | 9月 | 528,000 | 523,000 | 5,000 |
| 8 | 半期計 | 3,018,000 | 3,013,000 | 5,000 |
| 10 | 9月の差の内訳 | 誰の帳簿か | 金額 | |
| 11 | ① | 9月30日出荷・10月1日検収の2便(未達) | どちらの帳簿も方針どおり | 3,000 |
| 12 | ② | 9月に合意した9月出荷分の値引き(子会社は10月に計上) | 子会社の帳簿が違う | 2,000 |
月末に出た荷物が300万円、
値引きを計上した月のずれが200万円です。
両方とも部長の「調」の列で引いてしまえば早いですよ。
早い。
たしかに、早い。
個別の帳簿を直すのか、
連結の調整で対応するのかを整理してから見せて、と。
どっちで直すかで、直す人が変わりますもんね。
直す人が変わる。
だったら、先に決めることは一つ。
誰の帳簿が、違うのか。
300万円の荷物は、出荷した時に引き渡す約束なのか、
着いた時なのか。
契約書を見ないと決められない。
ハルカは、製造子会社との取引基本契約書の写しと、両社の会計方針の資料を開いた。引渡しは、親会社が倉庫で検収した時。
ただ製造子会社は、国内への出荷から検収までが通常の配送の日数で済むので、出荷した日に売上を計上する方針をとっていた。親会社は、検収した日に仕入を計上している。
子会社は、方針どおり出荷の日に売上。
うちは、契約どおり検収の日に仕入。
どちらの帳簿も、決まりに沿っている。
だったら300万円は、連結で、
届いていない側の仕入を補う。
値引きの200万円は……あとで考える。
前期末の行確かめてから、決める
こっちを一緒に見てもらえるかな。
昨日の3月の行だ。
決めるのは、確かめてから、でしたね。
前期末、
製造子会社が3月31日に出した荷物が260万円分、
うちに届いていなかった。
だから3月末の連結で、うちの仕入と買掛金を補った。
ほら、仕入伝票。
うちの帳簿には、4月に入った。
だから、この補足は今期は要らない。
それは、別の行で期首に引き継いでいた。
売れた分を実現させる。
その在庫は9月までに全部グループの外へ売れていて、
消去の列で済んでいる。
理由の列には「前期末の未達の補足/4月2日に親会社で検収・計上済み/今期は不要のため取消し」と書く。
昨日の「たぶん」が、今日は「確かめた」になった。
画面で思い出した六行も、一行ずつ元資料と並べた。五行は、部長の記憶どおりだった。
為替の端数だと思っていた。
前期の決算で、
海外販売子会社の科目を親会社の科目に組み替えた分だ。
理由だけが、別の形で覚えていた。
記憶は、半分は残って、半分は形を変えるんだね。
| A | C | E | J | K | |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | No | 内容 | 金額 | 10/20の状態 | 理由(10/20 元資料で確認後) |
| 2 | 1 | 物流子会社 棚卸の締め日のずれ | 1,200 | 確認済み | 今期パッケージの締め日の数字 1,200 に置換 |
| 3 | 2 | 海外販売子会社 為替換算の端数 | 620 | 未確定(換算資料と未照合) | 海外販売子会社との内部取引の換算差 620。原因と損益の区分は未確定。これまで部長が「為替換算の端数」として売上原価で合わせてきた。換算資料と照合し、為替差損益への振替を含めて処理を確かめる(今週末) |
| 4 | 3 | 前期末(3月)の未達取引の補足 | 2,600 | 取消し | 4月2日に親会社で検収・計上済み(仕入伝票)。今期は不要 |
| 9 | 8 | 海外販売子会社 販売手数料の計上月 | 150 | 確認済み | 代理店の報告が翌月 |
| 15 | 14 | 海外販売子会社 前期に組み替えた科目 | 520 | 確認済み(理由を訂正) | 前期の決算で、海外販売子会社の物流費を販管費から売上原価へ組み替えた分(金額は一致) |
| 21 | 20 | (理由が出てこない行) | 850 | 要確認 | 過年度から引き継がれている未検証の調整。いまは仮に連結へ反映しているが、妥当性は確認できていない。前々期の精算表と元資料までさかのぼり、中間連結の確定前に修正・取消しの要否を判断 |
理由が出てこなかった一行は、前々期の表までさかのぼる。
今週中にやろう。
85万円。
消すにも残すにも理由がいるから、
中間の確定までに確かめて決めるよ。
物流のパッケージ2,000万円は、まだ足さない
正午すぎ。
EC・物流子会社から、連結パッケージが届いた。
添えられていたメールは、短くなかった。
9月末の実地棚卸の結果が、帳簿の在庫より2,000万円少なくなっています。
数え方の違い(ケースと個数)か、店から戻った返品の流れか、原因を調べています。今週中にご報告します。
毎回揺れるとは聞いていましたけど、桁が違いますね。
棚卸のあとに揺れるのはいつものことだけど、
この金額は初めてだ。
原因が分からない数字を、
親会社の表で足したり引いたりはしないよ。
それを確かめて、子会社が自分の決算として処理する。
うちは、その結果を受け取る。
そのままにはしない。
棚卸の結果がどこまで確かかと影響の大きさを見て、
決算でどう扱うかを決めないといけない。
| A | B | C | D | E | F | G | H | I | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 科目 | 親会社 | 製造 | EC・物流 | 海外販売 | 単純合算 | 消去・修正 | 調 | 連結 |
| 6 | 棚卸資産 | 1,350,000 | 260,000 | 510,000 | 120,000 | 2,240,000 | △62,932 | 2,209 | 2,179,277 |
| 7 | (参考)EC・物流の実地棚卸 | 490,000 | |||||||
| 8 | (参考)帳簿との差 | △20,000 |
原因を一緒に追う。
返品がどの帳簿を通って、いつ棚に戻るのかを、
明日と明後日で子会社と確かめよう。
部長は、精算表の物流の行を開いた。前期の金額を仮に置いていた一行を、今期のパッケージの数字に置き換えた。
代わりに、もっと大きな宿題が来たけどね。
数字の前に、モノがある。
2,000万円分のモノは、いま、どこにあるんだろう。
夕方誰の帳簿を、直すのか
300万円は、どちらの帳簿も方針どおりで、
連結で未達を補います。
200万円の値引きは、
連結の調整で9月の売上から引きます。
部長は紙を見たまま、すぐには何も言わなかった。
値引きは、いつ決まったんだっけ。
……合っていない。
値引きが決まったのは9月なのに、
子会社の9月の売上からは、まだ引かれていない。
連結で引くと、子会社の数字は違ったまま残ります。
そっちに寄せて考えていました。
すみません。
締めの時期は、早い方に寄る。
私も昔、何度もそうした。
パッケージを出し直してもらおう。
一日遅れるけど、来期は同じ差が出ない。
未達の300万円の荷物にも、
製造子会社の利益が入っていますよね。
それも消すんですか。
9月末、その荷物は連結ではうちの在庫になる。
だから、期末の在庫に含まれる利益の計算に、
未達の分も入れるんだ。
……分からないって言って、よかったです。
どこまで確かめたかが分かるからね。
| A | B | C | D | E | F | G | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 科目 | 親会社 | 製造 | 製造の修正(10/22再送予定・仮反映) | 単純合算* | 消去・修正 | うち未達の補足 |
| 2 | 売上高 | 6,800,000 | 3,018,000 | △2,000 | 12,016,000 | △3,016,000 | |
| 3 | 売上原価 | 2,958,000 | 2,654,080 | 6,894,080 | △3,013,552 | ||
| 4 | 売掛金 | 410,000 | 520,000 | △2,000 | 1,178,000 | △518,000 | |
| 5 | 買掛金 | 780,000 | 300,000 | 1,280,000 | △515,000 | 3,000 | |
| 6 | 棚卸資産 | 1,350,000 | 260,000 | 2,240,000 | △47,760 | 3,000 |
ハルカは、製造子会社にメールを書いた。9月の値引きを9月分として計上し直してほしいこと。連結パッケージを出し直してほしいこと。
そのルールは、私から製造子会社の管理部長に話しておくよ。
経理同士の約束だけだと、また月をまたぐからね。
締めは、もう一日遅れます。
遅い方を選んだ分、来期の差が一つ減る。
整理表分からない、と書いた欄
火曜の夜。
未解決の一覧から、一行が消えた。
製造子会社との差500万円。
代わりに、整理表が一枚、部長の机に残った。
精算表の「理由」の列では、3月の行に「取消し」、思い出した六行に「確認済み」が付いた。
そのうち一行は、理由が書き換えられた。
物流の行の「仮置き」は消えた。
そして、2,000万円の差が「原因調査中」として、未解決の一覧の一番上に移った。
ハルカの整理表の最後には、一行、こう書いてあった。
「分からなかったこと:未達分の利益を消すか(部長に確認済み)」。
分からない、と書いた欄から、確かめる仕事が始まる。
直すのは、早く終わる方ではなく、違っている帳簿の方。
- 製造子会社の値引き200万円 ── 子会社が9月分として修正し、連結パッケージを10月22日(木)の午前に出し直す。グループ内の値引きの計上と連絡のルールは、部長が製造子会社の管理部長と話す
- 期ずれ300万円 ── 連結上で未達の仕入と買掛金を補足し、内部取引と債権債務を消去。期末在庫に含まれる利益の計算に、未達分も入れる
- EC・物流子会社の棚卸差異2,000万円 ── 実地棚卸が帳簿より少ない。原因(数え方の違い・返品の流れ)を明日から子会社と追う。原因が分かるまで連結で足さない
- 精算表の「調」の列 ── 前期末の行は確かめて取消し。思い出した六行は確認済み(一行は理由を訂正)。理由が出てこない一行は、前々期の表までさかのぼる(今週中)
- 中間連結の締め ── 二日目も遅れ。木曜にパッケージの再送
- 読み取りの残り件数 ── 10月23日(金)に確認
この話の、二人の反省と学び
連結精算表の読み方メモ(第1版)全文二日目の夜、ハルカが書き足した版
この物語の会社(架空)で、ハルカが部長の連結精算表を横で見ながら書いたメモの第1版です。第0版に、グループ内取引の差を「誰の帳簿が違うか」で分けた整理、前期の修正の名残の確かめ方、子会社の棚卸差異の扱いを書き足しました。実在の会社の文書ではありません。精算表の作りは会社ごとに違うので、ひな形として使うときは自社の列構成に合わせてください。数字はすべて架空です。
連結精算表の読み方メモ 第1版
1 精算表の列
| 列 | 何が入るか | 誰が | 注意 |
|---|---|---|---|
| 親会社・子会社3社 | 各社の試算表の数字(連結パッケージから転記) | 各社 → ハルカが転記 | 転記後に、パッケージの合計と一致することを確認。子会社がパッケージを出し直したときは差し替えた日を記録 |
| 単純合算 | 4社の足し算 | 計算式 | 手入力しない |
| 消去・修正 | 投資と資本の消去、グループ内取引・債権債務の消去、未達取引の補足、未実現利益(期首の引継ぎと実現を含む)、連結税効果 | 部長 | 仕訳ごとに行を分ける。根拠は消去仕訳帳に |
| 調 | 相殺消去とは別に、連結上必要な修正(期ずれ・為替の端数・科目の読み替え・前期の修正の名残) | 部長 | 10月19日時点で20行。10月20日に1行を取消し |
| 理由(10月19日新設) | 「調」の各行の理由・毎期発生か今期限りか・根拠資料・確認の状態 | 部長記入(ハルカは横で確認・質問) | 「確認済み」は元資料と並べた行にだけ付ける(10月20日から)。書けない行は「要確認」 |
| 連結 | 合算+消去・修正+調 | 計算式 | 連結財務諸表の数字 |
2 「調」の列の整理(20行)
| 区分 | 件数 | 例 | 今後 |
|---|---|---|---|
| 期ずれ(締め日のずれ・未達) | 8行 | 物流子会社の棚卸の締め日のずれ(10月20日に仮置きを今期の数字へ置換)/月末に出荷・翌月に入荷する未達取引 | 毎期発生。締め日のずれと未達取引は分けて書く。未達は消去・修正の列の「未達取引の補足」に移す(第3四半期から) |
| 為替換算の端数 | 4行 | 海外販売子会社の換算レートの丸め(2行目の620は、海外販売子会社との内部取引の換算差で、原因と損益の区分は未確定。換算資料とまだ並べていない) | 毎期発生。丸め方のルールを決めれば出なくなるか検討(11月) |
| 過去の修正の名残 | 3行(うち1行は取消し) | 前期末(3月)の未達取引の補足260万円が、9月末にも残っていた → 4月2日に親会社で検収・計上済みと確認し、取消し。前期末の在庫に含まれていた利益は、期首の引継ぎと実現の処理が消去・修正の列にあることを確認 | 残り2行は、元資料で今期も必要と確認(確認済み) |
| 科目の読み替え | 4行 | 子会社の勘定科目を親会社の科目に読み替え(うち1行は、部長の記憶では「為替の端数」だったが、元資料では前期に海外販売子会社の科目を組み替えた分。理由を訂正) | 科目対応表を作れば不要になる |
| 要確認 | 1行 | 画面を見ても理由が出てこない(85万円。いまは仮に連結へ反映) | 前々期の精算表と仕訳の元資料までさかのぼり、中間連結の確定前に修正・取消しの要否を判断 |
3 グループ内取引の差の追い方
- ① パッケージの数字が、子会社の試算表と合っているか(転記ミス)
- ② グループ内の売上と仕入、債権と債務を、両側で並べる。差が出たら月別の内訳で、どの月の差かを絞る
- ③ 月末前後の出荷・入荷の伝票と、その月に関係する値引き・返品を、子会社に頼んで突き合わせる。金額が合っても、理由がいくつあるかを数える
- ④ 出荷・入荷の計上時点が、契約条件(引渡しの時点)と各社の会計方針に照らして適切かを確認する。売手が出荷時に売上を計上している場合は、出荷から買手の検収(支配の移転)までが通常の期間かを確かめる(国内販売の代替的な取扱いを使っているかどうか)
- ⑤ 誰の帳簿が違うかで分ける。両社とも契約と会計方針どおりに計上していれば、どちらの帳簿も誤りではない → 連結上で調整する。決まった月・金額で計上していない会社があれば、その会社の帳簿の誤り → その会社が直す(連結の調整で済ませない)
- ⑥ 未達取引は、連結上で届いていない側の仕入・買掛金を補足してから、内部取引・債権債務を相殺消去する。未達品も期末在庫に含め、含まれる未実現利益を消去する
- ⑦ 前期の修正が残っていないか確かめる。前期末の未達取引は、翌期に相手の帳簿に入った時点で補足は不要になる。前期末の在庫に含まれる未実現利益は、期首に引き継ぎ、販売された分を実現させる(別の処理として消去・修正の列で確認)
- ⑧ 理由が分かるまで、差を「調」の列に入れない。未解決のまま、別に一覧にしておく。整理表には「分からなかったこと」の欄を作り、誰に確認したかを書く
- ⑨ 翌期以降の差を減らすため、グループ内の計上・連絡のルール(引渡しの時点、値引き・返品をいつ計上し、いつ連絡するか)を確認する
4 今回の差と処理
| 項目 | 金額 | 原因 | 対応 |
|---|---|---|---|
| 製造子会社→親会社 売上/仕入(半期) | 500万円 | ①9月30日出荷・10月1日検収の2便 300万円(契約上の引渡しは親会社の検収時。子会社は国内出荷の売上を出荷時に計上する方針〈出荷から検収まで通常の配送期間〉、親会社は検収時に仕入。どちらの帳簿も方針どおりで誤りではない)/②9月に合意した9月出荷分の値引き 200万円(子会社が10月に計上。計上月の誤り) | ①連結上で未達の仕入・買掛金を補足し、内部取引と債権債務を消去。未達分も期末在庫に含め、未実現利益を消去 ②子会社が9月分として修正し、連結パッケージを10月22日(木)午前に再送。グループ内の値引きの計上と連絡のルールは、部長が製造子会社の管理部長と調整 |
| 前期末(3月)の未達取引の補足 | 260万円 | 前期の表をもとに中間の表を作ったとき、9月末にも同じ金額で残っていた | 4月2日に親会社で検収・計上済み(仕入伝票)を確認し、取消し。未実現利益は期首の引継ぎと実現の処理が別にあり、前期末の対象在庫が9月末までにすべてグループ外へ販売済みであることも確認 |
| EC・物流子会社 棚卸 | 2,000万円 | 9月末の実地棚卸の結果が、帳簿の在庫より少ない。原因(数え方の違い〈ケースと個数〉・返品の流れ)は調査中 | 原因が分かるまで、親会社の精算表で仮の数字で合わせない。子会社が原因を確かめ、子会社の決算として処理し、その結果を受け取る。10月21〜22日に返品の流れを子会社と確認。締めまでに解明できなければ、棚卸結果の信頼性と影響額を評価して、決算上の処理を判断する |
5 未決事項
- ① 要確認の1行(20行目・85万円):過年度から引き継がれている未検証の調整で、いまは仮に連結へ反映している。前々期の精算表と仕訳の元資料までさかのぼり、中間連結の確定前に修正・取消しの要否を判断する
- ② 物流子会社の棚卸差異2,000万円:原因の確認と、子会社での処理(今週中に子会社から報告)
- ③ グループ内の値引き・返品の計上と連絡のルール(部長が製造子会社と調整)
- ④ 海外販売子会社との内部取引の換算差 620(「調」の列2行目):これまで「為替換算の端数」として売上原価で合わせてきたが、原因と損益の区分は未確定。換算資料と照合し、為替差損益への振替を含めて処理を確かめる(今週末)
- ⑤ 海外販売子会社の船便の未着 860(「調」の列5行目):船積み時に支配が子会社へ移るため、本来は子会社のパッケージで未着品と買掛金を計上するもの。今回は連結側で暫定的に補正。子会社へ修正を依頼し、未着品の計上ルールを整える
- ⑥ 科目対応表、消去仕訳帳の様式(第3四半期の締めまでに)
- ⑦ 二人目(ハルカ)が一人で精算表を組めるかの確認は、この中間連結では行わない。第3四半期以降
この話に出てきた知識・前後の話
- 未達取引と照合差異の直し方(未達・誤り・残差) ── 内部取引消去ラボ【設例・照合差異編】
- 期ずれ・値引きの計上時期と、照合差異の直し方 ── 内部取引消去ラボ【応用編】
- 期末在庫に含まれる未実現利益(未達品を含めて計算する) ── 未実現利益消去ラボ【基礎編】
- 実地棚卸と帳簿の差(棚卸減耗) ── 棚卸資産ラボ【応用編】
- 在庫の差を、仕組みで減らす ── 評価減のバックテスト・保有コスト・在庫責任 ── 棚卸資産ラボ【部長編①】
前の話:第11話(10月19日)|精算表を、開く / 次の話:第13話(10月21日)|数えなかった棚 / 記録ページ(年表・会社のいま・話数一覧) / ハルカの学習ノート(内部取引消去ラボの章)
この物語は、上場企業の経理財務部の実務をモデルにしたフィクションです。登場する会社・人物・団体は架空のもので、特定の監査法人・企業・製品の手続や見解を描くものではありません。会計・税務の記述は公認会計士・税理士が監修しています。製品名・サービス名は本文に出てきません。数字はすべて架空です。
